南町保育園乳児棟

所在地:福島県会津若松市
構 造:鉄骨造2階建て
床面積:232m² (+ 既存:643m²)
設計期間:19/06 – 19/09
工事期間:19/11 – 20/05
構造設計:和構造設計
施 工:秋山ユアビス建設
撮 影:秋山ユアビス建設(スライド2~5)、秋月
※桃李社と共同設計

周辺環境
南町保育園の増築棟(乳児クラス)の計画です。鶴ヶ城(会津若松城)の南方、湯川を挟んで対岸は河川敷公園のある自然が身近な環境に立地しています。

保育環境
・冷暖房に頼りすぎない、風通しの良い建物
・木のぬくもりが感じられる柔らかな空間

2階の保育室からは園庭の桜がみえ、人工芝が張られたバルコニーテラスではビニールプールが設置可能です。

安全対策の一例

①建具(窓や戸)は指詰め防止製品を採用しています。また、掃出し窓は二重ロックを採用しています。
②ガラスへの衝突対応として、ガラスが割れても飛散しない製品を採用した上で、こどもがぶつかりそうな場所では縦格子を付けるなど往来ができないことを示す工夫をしています。
③角はR加工(曲面加工)を行いぶつかっても怪我をしないようにしています。
④コンセント高さは、こどもの手の届かない高さに設定することが多いのですが、「高い位置にコンセントがあると掃除機などのコードにつまづく原因となりかえって危ない」という保育士さんの現場の声から、通常の高さに設置し、コンセント穴にいたづら出来ない扉付きのものを採用しています。

増築計画について
既存棟と増築棟を同一棟で計画する際の注意点です。建築基準法や消防法は、既存棟と増築棟を足した面積で適法化させる必要が出てきますので、排煙設備や屋内消火栓の設置義務が生じることがあります。

法規について
将来的に幼保連携型認定こども園に移行するためには、幼稚園(学校教育法)と保育園(児童福祉法)の両方の基準を満たす必要があります。また、2階に保育関係の部屋があることから、増築棟は耐火建築物としています。

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